19.11.18

「時代の美樂」を終えて想ふこと



去った11/17。
祈りから始まった1部。
最後に賛美で終演した2部。
チェンバロリサイタル無事終演致しました。


心の声に従ったプログラム。



1部は、フーガの技法の抜粋。
2部は、近・現代。即興の2部でした。




その2部のサティのグノシエンヌ第3・4番…
先日、ある女史ともお話したのですが、単純な音の作りはいちばん難しい、、、
彼は俗に言う誰もが認めるザ・変人…だから面白いのです。
また弾きたい!
同じプログラムで奏でたい!と思いました。


2部の始まりは、
D・ハラダの「慈しみ」(You tubeにUp済)から。

最終曲のD・ハラダの組曲「土佐路律奏」
この曲は4曲のうち抜粋で「遍路道」「和讃」の2曲を選曲。

遍路道=巡礼
和讃=賛美です。


この曲は短調なのですが、
和讃の最後は、いつもの短調の和声のままで終わらず、聖歌や讃美歌のように、
最後の最後は、明るくピカルディ終止・アーメン終止で終わりました。
上から降ってきた音です。神さまのお知恵を拝借。

そして、
2部の最後から2曲目は、
中崎智大氏よりシターやチェンバロにと、
数曲提供してくださった中から「樹林の雫」を選曲。

彼は、学生時代より作曲を始め、自身もマンドリン奏者です。
作品は、ギター、マンドリン、ピアノ、アンサンブルと多岐にわたり、
コンクールなどの課題曲にも選定されています。
この曲の原曲は、マンドリンソロの曲で、学生時代に作曲したもの。
今回は鍵盤曲にわたくし自ら編曲、即興演奏です。
おそらくチェンバロでは初演ではないかと思います。


しつこくて申し訳ないのですが、
つい先月まで両方の父母や大事な親族を送っての5年ぶりの演奏でした。


看護と介護とは言え、
楽しく愉しい5年を父母を通して、神さまが与えてくれたので、
今思うと、けっして無駄ではありませんでした。
私にとっては必要な時間であったと思います。


その5年の間に、シターでの即興演奏でデビューも致しました。
     
      http://clavicymbalum.ldblog.jp/archives/51939965.html



...と言うのも、
今回のリサイタルのお問い合わせの中で、
一緒にシターも演奏もされるのですか?とお声かけがありました。ありがとうございます。


機会を伺いながら、チェンバロとシターのコンサートの同時企画もいいですね。


前日より予報の傘マークが消えて、光に照らされた日でした。






アンコールは、
バッハ BWV147「主よ、人の望みの喜びよ」

F・クープランの「神秘的なバリケード」










まだまだ若輩者の私が偉そうに言えませんが、
音休みしていた5年分の儚さ、辛さ、哀しみ、楽しみ、愉しみ、喜び…

その全てに感謝して、
それらを音でお伝えすることができましたこと。
またこころに感じてくださいましたこと。
神に、皆さまに感謝したステージでした。


お忙しい中、
ご来場くださいました皆さま。
ご興味を持ってくださいました皆さま。
ありがとうございました。


また聴いてください。


         こころを込めて。