我家のスピネット。
来た当初、、演奏できる状態ではなく、全く鳴っていなかった楽器。
スピネットとのお付き合いが始まったのは5年前に遡ります。
http://clavicymbalum.ldblog.jp/archives/51780948.html
友人の木工製作家と、良人の得意分野が一つになって、
ジャック、タング、プレクトラム等を総入れ替えして一から修復したスピネットです。
昨年、4年越しで演奏できる状態になって、それでも何度か調整をしながら、
母の老人ホームに持ち込んでのコンサートも出来ました。
やっと思うような感じになってきましたが、
響鳴板が小さいのは否めない。
低音と高音のバランスを、まだどうにかする必要があるのではないかと思ったり...
低音部の重み。弦を弾く爪のしなり方とか。
まだ、どこか手直しをする余地があるのではないかとか。
ひとつ良くなったら、次々とまた別の課題が出てきます。
屋根の開き方でかなり音質が変わります。
もう1台のチェンバロは、屋根(ふた)の開き方では音量しか変わらないのですが、
スピネットはストッパーで止めると、少しこもってしまいますので、
この映像では全開にしています。場所によって音の響きがずいぶん変わってきます。
課題は「響き」です。
専門機材での録音ではなく、音はビデオに撮ったそのまま。
画像編集も出来ないので美しさもありませんが、
全体的な音の確認をするため、一曲ビデオに撮りました。
友人と良人により、ゼロから音の輝きを取り戻したスピネット。
ようやくこの音に辿り着きました。
今のおと。ぜひ聴いてください。
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