18.8.16

成って鳴るおと








我家のスピネット。


来た当初、、演奏できる状態ではなく、全く鳴っていなかった楽器。

スピネットとのお付き合いが始まったのは5年前に遡ります。

    http://clavicymbalum.ldblog.jp/archives/51780948.html


友人の木工製作家と、良人の得意分野が一つになって、
ジャック、タング、プレクトラム等を総入れ替えして一から修復したスピネットです。


昨年、4年越しで演奏できる状態になって、それでも何度か調整をしながら、
母の老人ホームに持ち込んでのコンサートも出来ました。


やっと思うような感じになってきましたが、

響鳴板が小さいのは否めない。
低音と高音のバランスを、まだどうにかする必要があるのではないかと思ったり...
低音部の重み。弦を弾く爪のしなり方とか。

まだ、どこか手直しをする余地があるのではないかとか。
ひとつ良くなったら、次々とまた別の課題が出てきます。


屋根の開き方でかなり音質が変わります。
もう1台のチェンバロは、屋根(ふた)の開き方では音量しか変わらないのですが、

スピネットはストッパーで止めると、少しこもってしまいますので、
この映像では全開にしています。場所によって音の響きがずいぶん変わってきます。
課題は「響き」です。


専門機材での録音ではなく、音はビデオに撮ったそのまま。
画像編集も出来ないので美しさもありませんが、
全体的な音の確認をするため、一曲ビデオに撮りました。


友人と良人により、ゼロから音の輝きを取り戻したスピネット。

ようやくこの音に辿り着きました。

今のおと。ぜひ聴いてください。



14.8.16

スピネット調整


いまのうちに、スピネットの数カ所のジャックとプレクトラムの調整。

ついでに調律。









再度調整した音を確認する為、
私にとって、いま一番身近な曲・バッハのBWV1080。フーガの技法。
その中からコントラプンクトⅠの単純フーガを録音してみました。

何度かフーガの技法を
チェンバロとピアノで全曲演奏させていただいているのですが、
実は、自分の奏でるフーガを録音するのも、
聴くのも初めてです。

録音して自分の音を聴く・・これは大切ですね。
聴いて良かったです。いい音、鳴り始めて、また少し落ち着いたと思います。

昨年、4年越し?での大修復を終えたあとのスピネット。
コンサートでも活躍してくれています。
少しずつ調整を加えながら、もっともっといい音に整えていきますね。


録音したビデオは、PCに入れました。

いま、聴いています。

8.8.16

清らかな旋律とともに







昨日、
間もなくのお盆を迎えるにあたり、教会での合同慰霊祭に行って参りました。

いつ奏しても、
いつ聴いても、
讃美歌496番・うるわしの白百合の旋律は美しい。

お祈りのとき、亡き父のシャイな笑顔に会いました。

帰りに分けてくださったお花は、
ー昨日の良人のバースディにいただいた花(ユーカリ、かすみ草、トルコ桔梗)と一緒に。





帰宅して、
私が活けようとしていたら、イヤ、僕がやる!といって良人は譲ってくれませんでしたが。
一段と華やかさが増したように思います。


最期の数週間前…

白百合が大好きなんよ。
どんな場所に咲いていても、シャキッとしてるやろ?
その姿を見ると、気持ち良くて、こころと精神を正してくれるんよ。
と、教えてくれた亡き父。

2年前、その大好きだった白百合と、白いバラ、カーネーションで埋もれるように、
神の御許に送りました。

久しぶりに亡き父のこと、
想っています。

心をこめて。